用語解説
- POSレジ
- POSレジスターのこと。POS(Point of sale system=販売時点情報管理)は、物品販売の売上実績を単品単位で集計する手法。POS導入のメリットは、「いつ・どの商品が・どんな価格で・いくつ売れたか」を経営者が把握しやすく、売れ行き動向を観察できることです。
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、キヨスク、外食産業、ガソリンスタンド、ホテル、ドラッグストアなどのチェーンストアで導入され、年々その機能が進化しています。収集する項目は企業によって異なり、データや算出方法は企業秘密である場合がほとんどです。
- P2V (Physical to Virtual)
- 「ピーツーブイ」と読み、物理マシン(Physical Machine)で稼働しているシステムを仮想マシン(Virtual Machine)へ移行すること。物理的なサーバ上に構築された環境(OSやアプリケーション、それらの設定など)を、仮想化された別のサーバ上の仮想マシンに丸ごと移し替える作業のことを意味します。
- 高可用性機能「HA (High Availability)」
- 高い可用性(アベイラビリティ)を持つコンピュータシステムのこと。
コンピュータシステムの可用性は、システム故障が生じるまででの平均時間「MTBF」(Mean Time Between Failure:平均故障間隔)と、システムに故障が生じてから復旧までの平均所要時間「MTTR」(Mean Time To Repair:平均修復間隔)で計られます。
企業の基幹システムは24時間365日休みなく稼動することが求められ、99.99%や99.999%といった高い稼働率が必要とされます。稼働率を高めるには、システムダウンを起こりにくくし、また、ダウンタイムを最小化する必要があります。具体的には、クラスタリングや多重化、自動バックアップ、ホットスワップなどの技術が使われます。
株式会社 日立ソリューションズサービス
売店POSレジサーバと
弁当注文受付サーバを仮想サーバに移行
株式会社 日立ソリューションズサービス 様(以下HSS様)は、タクシー料金のICカードによる電子決済代行サービスやグループ会社の福利厚生業務の受託サービスを行っています。2003年より社内売店POSレジを統括管理するサーバアプリケーションを自社開発し、自社の物理サーバ(OS:Windows2000)1台上で運用してきました。2008年頃から物理サーバの老朽化が目立ちはじめ、初期の頃のアプリケーション開発者がいなくなったため、新たなサーバの導入を検討することになりました。
SKSSでは、すでに2005年に仮想サーバに着目し、2006年より他社に開発用仮想サーバを提供してきました。当時、すでに百数十台の仮想サーバ提供の実績を持っていたことが、HSS様が業務サーバを仮想化する決断を下した理由となったようです。SKSSの提案により 当時はまだ珍しかった業務サーバの仮想化にチャレンジされ、SKSSのクラウド環境で運用することになりました。
現行ツールをそのまま移行、障害発生率が低下
コスト削減・・・・仮想化サーバのメリットを高く評価
提案に当たって、SKSSは次のような仮想サーバ導入のメリットを伝えました。
- P2V (Physical to Virtual)ツールを利用するので、現在使っているアプリケーションをそのまま移行することができる
- 仮想サーバ化で物理サーバが新しくなることで障害発生確率が下がる。物理サーバで障害が発生しても、仮想サーバを別の物理サーバでリブートする機能(HA:High Availability)があるので、業務停止時間を減らすことができる
- 使用料の支払いは月額制なので、初期のハード購入費がいらない。また、P2Vツールが利用できるのでアプリケーションの移行費用を低減させることができる
HSS様はこうしたメリットを高く評価して仮想サーバ2台を導入、SKSSのクラウド環境で運用することになりました。当時、初期の頃のサーバアプリケーションの開発者がいなくなっていましたが、P2Vツールを利用して1日で簡単に仮想サーバへ移行できました。
負荷分散機能(DRS)や高可用性機能(HA)により安定稼働
導入当初の2008年夏に接続障害が2~3件発生しましたが、クラウド環境であるためSKSS側で直ちに復旧させることができました。また、仮想サーバ移行後にCPUの利用率が高いことが判明し、CPUの追加を行いました。メモリ量も、当初は大きめに取っていましたが、応答性が悪くならない程度にメモリ量を下げました。これにより月額利用料を下げることができました。
CPUを追加したりメモリ量を減らすことなどは、仮想サーバなら簡単操作で直ちに実施できることです。自社物理サーバをクラウド環境へ移すことにより、物理サ ーバやOS対応の人件費の削減、自社に物理サーバを置くスペースの削減、運営のための電気代の削減などが可能になりました。
2008年秋以降は、負荷分散機能(DRS)や高可用性機能(HA)により仮想サーバは安定して稼働しており、2010年春からは新たに弁当注文受付サーバもクラウド環境で運用されています。
手間がかからず、コスト面でも
メリットのある仮想サーバを選びました
株式会社 日立ソリューションズサービス
部長代理 阿讃坊 義明 様
2003年から自社サーバでPOSレジの管理を行ってきましたが、2008年頃からサーバの老朽化が目立つようになりました。サーバの障害で、業務が停止することがないようにするため、自社で物理サーバを購入して再構築するよりは、構築、運用の手間がかからない仮想サーバの導入を検討しました。
SKSSに相談したところ、すでに仮想サーバの運用実績が豊富で、仮想サーバは①現行のアプリケーションをそのまま使用できる。②障害発生確率が下がり、業務停止時間が減る。③月額支払い制など価格がリーズナブル、などのメリットがあることがわかりました。
当時はまだ仮想化サーバが一般的ではなく、少なからず不安もありました。しかし、思っていたよりも簡単に移行でき、その後も大きなトラブルもなく稼働しています。サーバの保守のために割いていた人員や時間を削減することができ、助かっております。2010年には弁当注文受付システムも仮想サーバ化し、さらに今後は、他のサーバもリプレース時期を迎えたら、仮想サーバ化を検討しようと思っております。
株式会社 日立ソリューションズサービス
*サービス内容
- タクシー料金のICカードによる電子決済代行サービス
- グループ会社を中心としたビル管理
- 福利厚生業務のアウトソーシングサービス
*従業員数:約200名
